メガリスは、世界の様々な場所に出現し、互いに時空が繋がり合う。
周辺に生えた木々の根は、そのまま下のフロアにつながっている。下のフロアでは根が空気中でも生育できる環境になっている。
様々な研究によれば、森は木と木が菌根菌のネットワークでつながりあい、互いを認識し、栄養を送り合っている。特別な環境によってこの空間で根は生育するが、土がないため菌根菌などのネットワークなどができるわけではない。土がないため、視覚的には開いているように見えているが、根にとっては閉じた状態とも言える。都市部の木々の多くも閉じた状態とも言える。一方、庭や盆栽でよく見る長寿の松は自然の森では見ることはない。豊かな森の菌根菌のネットワークの中では松は育たないからだ。庭や盆栽の長寿の松は人間と共生している。都市部で選ばれている木々は都市のネットワークの中で人間と共生しているとも言える。