呼応する木々 / Resonating Trees
teamLab, 2014-, Installation, Sound: Hideaki Takahashi, teamLab
木々の光は、《自立しつつも呼応する生命》の連続する光に呼応し、光を輝かせ、音色を響かせる。周辺の木々も次々に呼応し、光を輝かせ音色を響かせていく。
木々の奥から光が押し寄せてくれば、向こうの方に人がいることを意味する。人々は、同じ空間にいる他の人々の存在や環境を普段より意識するだろう。
本作は、Digitized Nature の作品である。Digitized Nature は、自然を破壊することなく、自然が自然のままアートになる試みである。
森の木々そのものの姿形、質感、変化の中には、長い時間、生命の連続性、生態系との関係が内在している。木は、それ自体が生態系の一部でありながら、その表面や内部にも生命を宿し、生態系を成している。人間が作る物体とは違い、その存在の輪郭は曖昧である。
そのような木々に、センシング、ネットワーク、光や音といった非物質的なマテリアルが重なることで、木々は木々のまま、互いに呼応し、群体として一つの連続した場を形成する。これは、人間が自然を素材として彫刻するのではなく、長い時間と生態系の中で形づくられた木々が、木々のまま、呼応する群体彫刻として立ち上がる試みである。
ここでは、人間だけが作品を変化させるのではない。身体、他者、野生動物、環境、木々、そして周辺作品が、同一の生態系的な応答場に接続される。個々の木は単体として完結するのではなく、関係の中で存在し続ける。人々は作品を見るだけではなく、木々の呼応の中に入り、他者や野生動物、環境の存在を、光と音の連続性を通して感じる。
この構造は、自然を作品の外部にある対象としてではなく、人々や環境とともに変化する生態系的な場として提示する。